川前神楽
川前神楽は岩手山神社の神楽として、川前地区に伝えられる神道神楽です。
その由緒・由来については適切な資料に欠けるため、いまひとつ確実性に乏しいが、今日まで伝承されてきたものを分析してみると概要は次の通りです。
1 川前神楽演舞の内、鳥舞をはじめ伝承されてきたものの大部分が篠木神楽に伝えられているものと同じです。
2 その昔、秋の収穫後、川前地区回りをしていた篠木神楽を観た地区民が篠木神楽を習ったという言い伝えがあります。
3 岩手山神社の祭事の際に登場する坂上田村麻呂は篠木の田村神社の祭神でもあります。
このようなことから川前神楽は篠木神楽と系統がほぼ同じで、篠木神楽から分かれたものといえます。舞が演じられるなかで、衣装や手にする小道具、舞での振り付けなどで、多少のちがいはあっても全体の動きが同じというのは、とりもなおさず同系列神楽であることを示しています。
- 登録日:1977-12-10
- 文化財の指定:滝沢市指定文化財
- 文化財の種類:無形民俗文化財
- 交通・見学:8月第1土曜日岩手山神社で奉納、そのほかチャグチャグ馬コふれあいまつり、市郷土芸能まつりで見学できます。
- 住所:滝沢市内
- Tel:019-684-2111(文化振興課)