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チャグチャグ馬コ

岩手県は古くから良馬産出地として知られ、軍馬や農耕馬として人々の生活と密着し活用されてきました。鬼越蒼前神社には旧暦5月5日の端午の節句を迎えると近郷の人々は一日仕事を休み、愛馬に飾りをつけ、朝早くからチャグチャグの鈴の音を響かせ、馬をつれて参拝し、人馬の無病息災、家内安全、五穀豊穣などを祈願します。
 この行事が本格的に復活をしたのは昭和23 年のことで、地元が中心になり、伝統の長いチャグチャグ馬コを続けようと、この年に保存会を結成しました。ここから伝統行事の保存とともに観光行事として普及、全国的に知られるようになりました。
 さらに昭和33年から毎年田植えのころにあたる旧暦5月5日を新暦の6月15日にあらため実施されましたが、平成13年には6月第2土曜日に変更され
ました。今日では早朝、鬼越蒼前神社に参集し、お参りをすませた後、馬コたちは午前9時に出発、沢山の見物客の集まった滝沢市から初夏の鈴の音を響かせて、盛岡市の繁華街まで約14kmの道のりを行進、午後、途中盛岡市の中の橋中津川河畔で小休止するが、その後、終着の八幡宮で参拝して解散しています。
 いまでは県内外から沢山の観光客がチャグチャグ馬コを見るために訪れるが、華やかな装束をまとって行進する馬の晴れ姿やこれに続く仔馬の可愛らしさ、乗り手には絣の着物に菅笠姿のあねこや子供を乗せて、その子供たちの愛くるしい素朴さや動作が見る人の目を楽しませています。

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