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イーハトーブの風景地

宮沢賢治の作品の源泉となった本村の鞍掛山を含む岩手県内7カ所の自然景観が「イーハトーブの風景地」として、景観の重要文化財にあたる国指定名勝に指定されています。
 鞍掛山は岩手山の南西に位置し、馬の背に乗せた鞍のような形状をした標高897mの山です。賢治は、その立地と形状から岩手山に先行して形成された成層火山の山体の一部が残存したものと指摘しています。また、彼は鞍掛山とその麓の「おきな草」が咲く草地を愛したとされ、「白い鳥」など複数の散文詩に「鞍掛山」の風景を詠んでいます。
 「鞍掛山」に関する宮沢賢治作品を挙げてみると、「くらかけの雪」、「小岩井農場パート1」、「小岩井農場」下書、「滝沢野」、「白い鳥」、「一本木野」、「国立公園候補地に関する意見」、「くらかけ山の雪」、「春谷暁臥」下書、「つめたい風はそれで吹き」などがあり、鞍掛山は賢治のなかでは有名な山々と同列あるい
はそれ以上の意味があり、賢治作品のなかで「鞍掛山」は重要な価値があるといえます。
 近代文学の舞台が名勝になるのも、離れた地域を「一群」で名勝指定されたのも初めてです。賢治が暮らし、作品に描いた素朴な風景が文化財として保存されています。

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