宮沢賢治と滝沢市
宮沢賢治の作品の滝沢市のゆかりの地
宮沢賢治が滝沢村(現在は滝沢市)を訪れたのは、1909年(明治42年)が最初と言われ、賢治13才の時でした。もともと鉱物採集に関心を持っていた賢治は、カド堀山を始めとする鉱物の宝庫である岩手山麓に魅せられたようです。
岩手山には14歳の時初めて登ったと言われ、岩手山を間近に見たときの感動も作品に残されています。(生涯30数回岩手山に登っていると言われています。)岩手山麓には、盛岡高等農林を卒業した22歳までの10年間を中心に数知れず訪れたと思われますが、岩手山麓の自然は賢治の創作の原点となったと思わせる点があります。
それは宮沢賢治の童話の中に実在の地名が登場するのは稀であるにも関わらず、「狼森と筑(ざる)森、盗森」、「沼森」、「柳沢」など6つの作品に村内の地名が登場しておりこれだけ多く登場するのは他に例がありません。その他「くらかけの雪」、「岩手山」、「瀧渾野」、「風林」、「一本木野」など主要な詩にも登場しており、地名の登場頻度は最大規模となっています。また、その内容をみても賢治がいかに岩手山麓を愛し、その自然から多くのインスピレーションを得たのではないかと推察されます。
<宮沢賢治の作品に登場する滝沢市の地名>
岩手山、鞍掛山、笹森山、一本木野、柳沢、柳沢野、春子谷地、沼森、滝沢野、湯舟沢、蒼前神社、大沢坂峠、篠木坂峠、盗森、黒坂森、姥屋敷、鬼古里山、カド堀山、大森、石ヶ森、茄子焼山、鬼越池、小岩井駅、滝沢駅、楢ノ木大学
滝沢市観光物産振興ビジョン(平成22年2月)から抜粋
- 滞在目安:10分