滝沢駒踊り
遠く南部領内では畜産がさかんに行われて、南部馬の名声を高めていたが、この踊りは青森県八戸地方から岩手県北部一帯の旧大野村・軽米町・岩手町にかけて伝えられています。
内容は、放牧中の馬の動作を基本にして逞しさと愛らしさを巧みに表現した踊りです。古くは野馬取りを擬して始められたともいわれています。やがて江戸時代の子供たちの玩具として流行した竹馬遊びが集団化したのが現在の駒踊りの起こりとなりました。
滝沢市の駒踊りは、旧大野村から大正時代に盛岡郊外の外山牧場に伝わり、昭和に入って外山から来たものです。
踊りの型は、放牧している馬の様々な動きを捉えたもので、
①放牧地でゆっくり歩いているところ
②放牧地で歩きまわり、歓びたわむれているところ
③水飲みに集って来たところ
④水を飲んで一段と元気になって牧場を駆けめぐり遊んでいるところ
⑤遊び疲れて歩いて帰るところ
踊り手の駒七頭に駒曳きが一人つき、ササラと木馬の手綱についた鈴の音を響かせて踊るしぐさは、子供たちだけの踊りとしても勇ましく、また近隣市町村の馬の守護神として信仰される鬼越蒼前神社、及び馬を曳いて蒼前参りをした牛馬の無病息災を祈願するチャグチャグ馬コなど、馬にゆかりの深い滝沢市にとって貴重な文化財といえます。
- 登録日:1984-06-19
- 文化財の指定:滝沢市指定文化財
- 文化財の種類:無形民俗文化財
- 交通・見学:6月第2土曜日チャグチャグ馬コ行進前に鬼越蒼前神社で奉納、その後ふれあいまつり(ビッグルーフ滝沢)、盛岡駅前、盛岡市肴町で演技を披露します。また、市郷土芸能まつりで見学できます。
- 住所:滝沢市内
- Tel:019-684-2111(文化振興課)