滝沢村の細谷地に「新温泉」という名称のバス停があります。
もちろん今は温泉の名残もなく、周辺に温泉をひいている家もありません。
その謎は滝沢村誌の中にありました。
それは大正初期に遡ります。
網張の元湯から五里半(約22km)の管を引いてこの地に温泉を持ってきて温泉街を形成していたそうです。
その頃は旅館が7戸、雑貨商其他43ほど軒をつらね、また、盛岡よりわずか一里半(約6km)、自動車・馬車・人力車等の便も備わり、電話・電灯も設備されている等盛況であったことを伺い知ることができる手記も残されています。
しかし、そのすぐに木管が破裂してしまい復旧もできず、そのまま夢の跡と化してしまったとか・・・。
わずかな期間の温泉でしたが、今なおバス停の名前として残っています。
このまま温泉が残っていれば「温泉のまち滝沢村」となっていたかもしれません。
ちなみにこの温泉にはかの宮沢賢治も大正二年の盛岡高等農林時代、
沼森の地質調査を行った際に宿泊していると残されています。
(Shi)
月別アーカイブ: 2010年3月
げんまん柳沢 フォトコンテスト表彰式
景観形成住民協定を締結している柳沢地域で、
昨日、二回目を迎えるフォトコンテストの表彰式が開催されました。
多数のご応募の中から入賞された4名の方に賞状と記念品を贈呈。
表彰式の後は岡澤先生の「岩手山と宮沢賢治」の講話をいただき、
参加者は賢治が訪れた柳沢地域の魅力を改めて感じていたようです。
ちなみに、今年は賢治が岩手山登山をして100周年。
初登山は1910年。盛岡中学校2年生の6月18~19日といわれています。
当時は滝沢駅から歩いて登山口に迎い、岩手山神社の社務所で1泊をして登ったそうです。
当時の風景はどうだったのでしょうか。
(Shi)
撮り鉄の仲間入り!
宮沢賢治の作品からその足跡をさぐるため
滝沢村の巣子駅へ取材にいってきました。
取材途中、男性が「今日はめずらしい電車が通るよ」とおしえてくれました。
なんでも3両編成のEASTアイという電車だそうで
私もその男性と並んで車両をパチリ!
撮り終えたあと写真を見比べてみましたが、彼の写真はEASTアイの姿を見事にとらえていました。私も頑張ったつもりでしたが、電信柱が入り込んでいて自分の未熟さを痛感しました。
ところで・・・
私達が宮沢賢治の取材をしていることを話すと、彼はハニカミながら
「オレの名前も”ケンジ”といいます。」
しかも作品も好きで、石を集めたりしていたそうで、すごい偶然に驚きました。
(sachi)
りんごチップス
先日、うわのリンゴ園にNOSONマップの取材でおじゃましてきました。
直売所の中にはりんごがズラリ!
上野カナエさん。
手に持っているのはカナエさん手作りの”りんごチップス”。
「紅玉」という品種を使っているそうで、ほどよい酸味と甘さがあとを引く一品です
チップスといっても肉厚でりんごの味が口の中いっぱいになります
(sachi)
賢治が降りた駅
小岩井駅をでてすぐ左側に宮沢賢治の詩碑が建っています。
宮沢賢治 春と修羅 第一集 の長編詩、「小岩井農場パート一」の一部です。
賢治はこの小岩井駅を降り、何度も道に迷ったりしながら歩いたことでしょう。
(sachi)
伝統の継承 チャグチャグ馬コ装束作り講習会①(平成22年3月4日)
昨夜はチャグチャグ馬コの装束作り講習会。
昔は使わなくなった着物や麻等を使って手づくりで装束を作っていましたが
その技術を持つ人も少なくなってきてしまいました。
装束製作技術を後世に伝えるべく
チャグチャグ馬コ同好会滝沢支部では毎週木曜日に装束作り講習会を開催しています。
昨日は、馬コの鞍をおさえる『腹帯』をワッカと紐を使って手づくりで制作。
↑この役目。写真は馬具屋さんで販売しているもの。
人の手の技術を加えることにより、より強度の高い馬にも優しい腹帯が出来あがります。
↑もととなる紐を固定。
↑横に通した紐で固定し、強度を強化。
↑こんな感じに出来上がりました。
今はお金を出せばものを買える時代ですが、あるものを使い手間隙かけて作ったことで、
より愛着がわきそのもの自体も馬コも大切にしようと思うのではないでしょうか。
その気持ちも大切に受け継いでいきたいなと思います。
(Shi)
岩手山
滝沢村も寒さがゆるみ、白鳥たちの北帰行の姿を
毎日見かけるようになり春の訪れを感じている今日この頃です。
とは言え、岩手山はまだまだ冬。
先日NOSONマップの取材で新鬼越池の近くを通りました。
滝沢村観光写真コンクールでも必ずといってもいいほど
撮られている人気の撮影スポットです。
今は池の水も凍っていて、雪が積もりただの平原にしか見えませんが
池の水がとけ、天気がよければ水面に岩手山が鏡のように映ります。
(sachi)
春をさき採り!
滝沢村の姥屋敷ちかくにすむ宮林さんのお宅では
早くも春の山菜「うるい」を出荷しています。
黒いシートをかけて「うるい」の茎が長くなるようにするそうです。
「もやし」と同じような育て方。
この茎の部分のキュッキュッとした歯ざわりがたまらないですよね
「うるい」の隣には「アスパラガス」が育てられていました。
細~い茎がみえますか?右は種から大事に大事に育てられたアスパラ。
もう少しすると、山菜「うど」の収穫もできるそうです。
ハウス物の山菜は、えぐみも少なく食べやすいのが売り。
宮林さんのアスパラ、山菜はマイヤ(ニュータウン)内の
産直コーナーなどで購入できます
(sachi)